いい年トレーダーの日記

30代で株を始める。40~50代までの損失額。3,000千万円余。さて、いまは・・・・・・・。

ブルーム エナジー

  ブルーム エナジーは投資家にとっては、設備投資にお金がかかり「金食い虫」「ブラックホール」といった印象が強いらしい。
 日本ではソフトバンクとは2013年7月に提携し合弁会社を作っている。

  ケイティ・フェレンバッハーの書いた「Bloom EnergyのIPOについて知っておくべき10の事柄」や広瀬隆雄の「フュエルセル・ブームは来るのか? ブルーム・エナジーIPOで90年代の乱痴気騒ぎの夢ふたたび ムーンショットを狙える投機性の極めて高い銘柄」などを参考に調べてみた。

 縦2.6×横8×高2.1mのブルームエナジーサーバー(一般家庭500件が1年間生活できる発電量を持つサーバー)で2010年に事業を開始したが、2010年と現在のビジネスモデルと異なる。スタート時は発電装置をエナジー側で設置、通常の電気会社と同様に売電していた。中途から発電装置ごと事業者に売却、販売のグロスマージン30%、オペレーションとにメンテナンスのグロスマージンは15%を目指し、現在もこのスタイルだ。

 ブルームエナジーサーバーは、1ユニットが $750,000(75万ドル)。電力会社からの電力のコストはキロワット時あたり13セントだが、Bloomを利用すれば8セントから10セントですむという。3セントから5セント安いというのが売りのようだ。

 米の安い天然ガスを燃料源として使用、天然ガスを燃やすことなく電気に変換するため一定量の電気を安定的に供給、送電線も必要ない。電気を生成する反応が起こる主要コンポーネントはスタックと言われ、ホットボックスという膨張室に格納されている。これは数年に1度交換する必要がある。

 8年前の第一世代の発電装置に比し、現在の第2世代より発電効率は5倍以上となったが、この第一世代の割合は、全体で312メガワット発電量のうち58.5メガワットで19%を占める。悪いことにこの燃料電池のスタックを12〜18ヵ月ごとに交換しなければならない。従って極めて非効率な燃料電池を抱えていることになる。

 それと、借入れの額も9億5050万ドルの負債を有し、1〜3年以内に、償還借入金5億3410万ドルを支払う必要があり、会社側もリスクとして捉えている。

 売上は、2016年は208.54百万ドル、2017年は375.996百万ドル、利益は▲279.658、▲262.599だ。研究開発型の企業らしく利益の伸びは少ない。単に売上だけで見ると2014年153百万ドルから2017年は375百万ドルまで3年で約2倍まで伸びている。

 2013年7月ソフトバンク合弁会社ブルームエナジージャパンが誕生、以降、大阪中央卸売市場、第一稀元素化学工業福井工場や韓国などに自家発電用や非常用の電源として官公庁や企業に売り込み、足跡を残している。ここでもソフトバンクは活躍だ。

 広瀬氏もハイリスク・ハイリータン銘柄というとおり、借入れも多く経営環境は厳ししそうだ。ただ、コストを下げ、発電効率をどんどん高めることを経営の最重要目標に据えたことや、燃料電池の特徴として、昼夜、天候に関係なく、一定の発電量を維持、ソーラーパネル風力発電を補完するベースロード(=基底)発電源として適していること、さらに停電の多いアメリカで稼働し続ける極めて信頼性の高い電源として認識され、既にAT&T、ホームデポ、ウォルマート、アップル、イーベイ、インテル、エクイニックス、カイザー・パーマネンテ、カルテックなどがブルーム・エナジーの顧客として名を連ね、今後も追加受注できるようだ。

 ニッチな産業で魅力的だが、リスクもあり、集中投資は不可。ただし広瀬氏のいうとおり、今後安定電力として当たれば大きい。技術もあるので、業績はそれなりに伸びるのではないかと思っている。今後の健闘に期待か。